川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

杤の実 猿橋勝子

朝、今日も音楽を聞きながら海沿いを走ろうと思いましたが、前に調子にのって膝を痛めたので、部屋でバイクを漕ぎました。

今日の川柳は「女たちの20世紀」より、地球科学者の猿橋勝子。東京に生まれ、ひ弱だったが恵まれた教育環境で育ち、新設の帝国女子理専に入る。1943年戦争のさなか23歳で第一回生として卒業し、気象研究所へ入所する。戦後、研究に本腰を入れ海洋化学の研究に進む。34歳の時、ビキニ水爆実験での死の灰を分析・追求調査し、38歳の時、ウィーンの第四回世界婦人集会で「核実験の人体に対する影響」を報告する。さらに日本婦人科学者の会を創立する。

「杤の実の恵みのバトン核汚染 猿橋勝子 に感じて 端遊」

杤の実が10月の季語です。杤は枝葉の茂り方が美しく花も大輪で、その実は充実したナッツ型をし、命を継ぐに相応しいものです。勝子は60歳で定年退官し、退職金で「女性科学者に明るい未来をの会猿橋賞」を設立しています。


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