川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

霙 41 藤原房前

 島は何だかずっと雨が降っている気がします。クリスマスや年末が来るなんて不思議な感じです。

「日本史1200人」の第41番の藤原房前(フササキ 681〜737)です。

藤原不比等の次男であり、政治的力量は不比等の息子達の間では随一であり、20代前半にして律令施行後初めて巡察使となった。36歳で参議に任ぜられ、武智麻呂に先んじて議政官に加えられる。さらに祖父・鎌足以来の内臣に任じられて、皇太子の後見役を長屋王とともに託された。長屋王の変に加わっているか否かは諸説あるが、変後に武智麻呂は大納言に昇進、麻呂も従三位に昇進する一方で、房前は全く昇進していない。

「政治力若きエースに霙降る 藤原房前 に感じて」

霙(ミゾレ)が12月の季語です。雪と雨が混じって降るもので、足元を濡らし冷たくてわびしい感じを抱かせます。後も武智麻呂に政治力を抑制され、天然痘に兄弟中で最初にかかり亡くなりますが、房前の家系(北家)は最も栄えます。

習字は、政治力があるために政治力にやられた房前を思って、政治力は強く、若き・・・は清く弱く、霙でグショッと弱められた感じを出そうと書きました。霙はとても難しい字でした。


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