川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春を待つ 56 大伴家持

 昨日はいつも一緒に走っている二人の友にとって大切な日となりました。僕も心新たに走って行こうと思いました。昨夜は、いっぱい着て寝たせいか足が3回も吊りました。島は今日も寒いです。

「日本史1200人」の第56番の大伴家持(718〜785)です。

大伴旅人の息子。高級官吏として歴史に名を残す。万葉集長歌・短歌など合計473首が収められており、編纂に関わったと考えられている。

もののふの八十をとめらが汲みまがふ

寺井のうへの堅香子(カタカゴ)の花

訳;たくさんの乙女たちが入り乱れて水を汲む、

  寺の井のほとりのカタクリの花よ。

「万葉の言霊を編み春を待つ 大伴家持 に感じて」

春を待つが1月の季語です。万葉集20巻の最後を飾る家持の歌

「新しき年の始の初春の今日ふる降る雪のいや重け吉事」

です。また、太平洋戦争中に玉砕を報せる大本営発表前奏曲として流れた「海ゆかば」(作曲:信時潔)は、家持に依ります。

海行ゆかば 水漬く屍 山行ゆかば 草生す屍

大君の 辺にこそ死なめ かへりみはせじ

習字は、「万葉の」を豊かに、「言霊を編み」は控えめに、「春を待つ」は勢いよく、というつもりで書きました。


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