川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

冬終る 71 吉備真備

 朝、4時半前に目が覚めてしまったので、そのまま起きました。何だか暖かいので温度計を見たら23℃でした。つくづくありがたいと思いました。嫁さんは小学校に習字を教えに行きました。

「日本史1200人」の第71番の吉備真備(キビノマキビ693〜775)です。

岡山県倉敷市真備町に生まれる。716年、第9次遣唐使の留学生となり、学ぶこと18年に及び知識人として名を馳せる。帰朝時には、経書・天文暦書・日時計・楽器・音楽書・弓・矢などを献上した。真備は渡唐の功労により一挙に十階昇進して大学助に任官し、その後も急速に昇進する。

「冬終る唐(カラ)の知恵身に御栄転 吉備真備 に感じて」

冬終るが1月の季語です。寒い日々に別れを告げようとしています。唐から帰れることに掛けました。真備は左遷され、再度遣唐使ともなりました。帰朝時には鑑真と同じく屋久島へ漂着したりもしましたが、再度功を上げ地方豪族出身者として大臣にまで至りました。近世以前では菅原道真と二人のみだそうです。

習字は、「冬終る」は嬉しそうに、「唐の知恵身に」は賢そうに、「御栄転」はおめでたく、というつもりで書きました。「御栄転」は初めは四角四面の字でしたが、だんだん遊び文字になりました。


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