川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

寒垢離 72 玄昉

 コロナのせいもあり、友達とは会わず、嫁さんと二人だけの生活が続いています。今度注文した電子辞書には一生分の情報が詰まっているので、中田敦彦さんのYouTube大学「読書術」などを見たりして、付き合い方を考えています。

「日本史1200人」の第72番の玄昉(ゲンボウ?〜746)です。

法相宗の僧。717年、遣唐使に学問僧として随行し入唐し、皇帝の玄宗に才能を認めらる。735年、経論5000巻の一切経と諸々の仏像を携えて帰国した。聖武天皇の母・藤原宮子の病気を祈祷により回復させ政治的に栄達を得る。聖武天皇の信頼も篤く出世したが、人格に対して人々の批判も強く、藤原仲麻呂が勢力を持つと745年に筑紫観世音寺に左遷された。

「唐帰り何か怪しい寒垢離(カンゴリ)じゃ 玄昉 に感じて」

寒垢離が1月の季語です。滝に打たれたり、水を浴びたりします。玄昉には奇怪な逸話が多く、先ず藤原広嗣の怨霊によって彼が死んだとされます。また、藤原宮子や光明皇后との密通の話もみられ、寒垢離で人格を鍛え直すしかないですね。もしかして、破戒僧の道鏡と混同された形跡もあるようですが・・・

習字は、「唐帰り」チョッとスマートに、「何か怪しい」はすごく怪しく、「寒垢離じゃ」は強く、というつもりで書きました。「何」と「寒」が上手くいったので、最後の名前には目をつむりました。


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