川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

春時雨 96 定朝

 水曜日は、足を休める日なので、最西端の灯台まで散歩してきました。嫁さんは小学校の習字指導に行きました。色紙を製作するようでアイデアをいろいろと持って行きました。

「日本史1200人」の第96番の定朝(ジョウチョウ?〜1057)です。

仏師康尚の子。寄木造技法の完成者とされる。定朝の主宰する工房は極めて大規模であった。晩年の1054年に造仏した、京都西院の邦恒朝臣堂の丈六阿弥陀如来坐像は、当時の公家たちを魅了したらしく、「尊容満月のごとし」「天下これをもって仏の本様となす」などと激賞された。現存する確実な遺作は平等院本尊の木造阿弥陀如来坐像(国宝)が唯一とされる。全てを柔らかな曲線と曲面でまとめ、彫りが浅く平行して流れる衣文、瞑想的でありながら微睡むような表情など、それまで一木造特有の重みや物質感を廃した柔和で優美な造形が特徴である。

「シースルー柔らかに笑み春時雨 定朝 に感じて」

春時雨が2月の季語です。春の時雨は冬や秋と違い明るい感じを与えます。定朝の阿弥陀如来像は柔らかに笑み、衣はシースルーで春時雨には透けそうです。定朝は望んで仏師として初めて法橋になりました。前例のない叙位に道長もためらいましたが、藤原実資の助言を得て与えられました。

習字は、「シースルー」は軽やかに、「柔らかに笑み」は柔らかく豊かに、「春時雨は」はしっとりと、というつもりで書きました。「春」は書いている内に元気な春になってしまいました。


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