川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

草萌え 98 藤原良房

 今日は十六日祭、死んだ人々の正月で昔は「グソーの正月」と言いました。お墓の清掃をしてから、墓庭で祖霊たちと一緒にご馳走を食べながらお祝いをします。八重山宮古・沖縄北部で特に大切にされている祭りです。で、友達からお呼ばれがあるかもしれないので、朝から、習字・ラン・卒業証書の手伝い・散髪と一気に片付けました。

「日本史1200人」の第98番の藤原良房(804〜872)です。

嵯峨天皇に深く信任された優秀な廷臣で、左大臣に昇った藤原冬嗣の次男であり、823年には選ばれて嵯峨天皇の皇女であった源潔姫を降嫁された。さらに、妹の順子が文徳天皇を、娘の明子が清和天皇を生み、その外戚として権力を握った。さらに承和の変で伴氏・紀氏らを失脚させ、藤原氏勢力を確立した。皇族以外で初の摂政となった。

「草萌えよ燃えよ邪魔ムシ外戚じゃ 藤原良房 に感じて」

草萌えが2月の季語です。春の気配に、草の芽が萌え出して来ます。藤原繁栄の芽を草萌えに掛けました。866年、政情不安定な中で応天門が焼失し、右大臣と大納言がこれを左大臣のせいにし、結局、大納言が失脚するという、応天門の変の最中に清和天皇は良房に摂政宣下の詔を与えました。これが人臣最初の摂政です。

習字は、「草萌えよ」はスッキリと、「燃えよ邪魔ムシ」は強弱とうねりを入れて、「外戚じゃ」は太く勢いよく、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20210227111244j:image