川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

都踊り 137 喜撰

 朝、海沿いをロングランして来ました。足を休めていたので、久しぶりに快適に走れました。シャワーを浴びて体重を測ったら55.7kgと、先週より1.5kg減っていました。驚きでした。

「日本史1200人」の第137番の喜撰(キセン)です。

僧、歌人六歌仙三十六歌仙のひとり。伝承では山城国乙訓郡の生まれとされ、出家後に醍醐山へと入り、後に宇治山に隠棲しやがて仙人に変じたといわれる。次の二首のみが伝えられる。

「わが庵は都の辰巳しかぞ住む世を宇治山と人はいふなり」

「木の間より見ゆるは谷の蛍かもいさりに海人の海へ行くかも」

約1千年後の江戸・歌舞伎舞踊「喜撰」は、喜撰法師が女性を口説く踊りで、坂東三津五郎家が代々得意とした。

「仙人が都踊りに口説き舞う 喜撰 に感じて」

都踊りが4月の季語です。舞妓さんが歌舞練場で踊りの公演を行います。仙人となった喜撰があの世から都踊りを見に来て、浮かれて口説き踊りを踊ったとイメージしました。なお、喜撰は歌学書「喜撰式」の作者と伝えられますが、今日では平安時代後期の偽書と見られています。また、「無名抄」によれば、宇治市の御室戸の奥に喜撰の住みかの跡があり、歌人必見であるそうで、喜撰洞という小さな洞窟が山腹に残っています。

習字は、「仙人が」は楽しそうに、「都踊りに」はスッキリと、「口説き舞う」はおどけた感じで、というつもりで書きました。字の配置が難しく、今日も何枚も書きました。


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