川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

行く春 139 小野小町

 朝、歯茎が腫れて痛いのでランを休みバイクを漕ぎました。台風は完全に外れたようで、今日は気持ちの良い青空です。

「日本史1200人」の第139番の小野小町です。

女流歌人出羽国郡司小野良真の娘で、小野篁の孫という説がある。六歌仙三十六歌仙のひとり。美貌の歌人として多くの伝説が有り、謡曲浄瑠璃の題材となる。歌集「小町集」がある。

歌風はその情熱的な恋愛感情が反映され、柔軟艶麗である。

花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに

訳;花の色は、むなしくも色があせて変わってしまいました。物思いにふけって長雨を眺めているうちに…

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを

訳;思い続けながら寝入ったからあの人を見ることができたのでしょうか。夢だと知っていれば目を覚まさなかったのに。

「行く春や駆引だけの恋でした 小野小町 に感じて」

行く春が4月の季語です。「行く春」を「過ぎて行く青春」と掛けました。小町は、クレオパトラ楊貴妃と共に「世界三大美人」の一人に数えられています。小町の代わりにヘレネー、楊貴妃の代わりに虞美人とする場合もあります。明治中期、日本国内でナショナリズムが高まる中、メディアに登場するようになったのが始まりとされています。なお能には、年老いて乞食となった小町を題材にしたものもあるそうです。

習字は、「行く春や」はスッキリ、「駆引だけの」は冗談のように、「恋でした」は反省のように、というつもりで書きました。


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