川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

アネモネ 144 藤原道継母

 歯茎が右下だけでなく、左上も腫れてきたせいか、2時間遅れて起きました。ランも大変そうなので、バイクを漕ぎました。

「日本史1200人」の第144番の藤原道継母(ノハハ936〜995)です。

女流歌人藤原兼家の妻の一人となり一子道綱を儲けた。「蜻蛉日記」で有名である。日記は夫との結婚生活や、もうひとりの妻との競争、夫に次々とできる妻妾について書かれ、兼家に対する恨み言を綴ったものとする学者もある。

きえかへり露もまだひぬ袖のうへに今朝はしぐるる空もわりなし

訳;消え入るような思いで夜を過ごし、涙もまだ乾かない袖の上に、今朝は時雨を降らせるとは、空も遣る瀬ない。(蜻蛉日記)

歎きつつ独りぬる夜のあくるまはいかに久しきものとかは知る

訳;嘆きながら独り寝て過ごした夜。そんな夜が明けるまで、どれほど長いものか、あなたは御存知でしょうか。(蜻蛉日記)

アネモネや繰り言だけが人生ね 藤原道継母 に感じて」

アネモネが4月の季語です。花言葉が「見捨てられた・見放された」なので日記の内容に掛けました。繰り言は「くどくどと言う・愚痴を言う」です。日記には旅先での出来事、上流貴族との交際、母の死による孤独、息子の成長や結婚などもあります。39歳の大晦日を最後に筆が途絶えています。

習字は、「アネモネや繰り言だけが」はくどくどと言うような感じで、「人生ね」は控えめに、というつもりで書きました。


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