川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

蟻地獄 22 カンビュセス2世

 昨夜は、二人の友の慰労会があり、久しぶりに楽しく飲みました。マグロの刺身や天ぷらなどをたっぷり頂きました。で、今日は走れないかなと思ったら、ご馳走パワーのせいか走り切れました。

「世界史1200人」22 カンビュセス2世(?〜前522)

キュロス2世の子であり、前王のやり残したエジプト征服を果たしオリエント統一した。エジプト遠征に出る前には、自分の兄弟でありキュロスが東部地方の総督に任命したバルディアを殺害している。カンビュセスは聖牛アピスを殺すという大罪を犯したために狂気に陥る神罰を受け、兄弟や姉妹を殺す罪を重ねた。そしてついには帝国を失い、そして聖牛を殺したのと同じ場所で、腰の傷が原因で自らの命も失ったとされる。

「全て手に疑心に狂う蟻地獄 カンビュセス2世 に 端遊」

蟻地獄が6月の季語です。オリエントを統一したのに兄弟姉妹を次々殺すなんて、やっぱり蟻地獄ですね。ヘロドトスによれば、カンビュセスが派遣した50,000人の軍勢が砂漠を横断している途中、巨大な砂嵐が巻き起こって全員を砂に沈めたといいます。エジプトの多くの学者はこれを神話だとみなしていますが、多くの人々が長年その兵士たちを捜し求めました。

習字は、「全て手に」は控え目に、「疑心に狂う」は曲線的に強弱を付けて、「蟻地獄」は直線的に強弱を付けて、というつもりで書きました。


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