川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

紙魚(シミ) 32 シュリーマン

 朝、海沿いをロングランして来ました。月曜日から近くの友と朝にランすることにしました。帰ってシャワーを浴びてから体重を測ったら53.4kgと先週より0.5kg減っていました。パイナップルやサクランボを食べたりしたので、増えたと思っていたのですが、嬉しいです。

「世界史1200人」 32 シュリーマン(1822〜1890)

貧しい牧師の子に生まれる。「幼少時に父親の影響でホメロスの詩を愛読し、トロイア戦争の遺跡発掘を夢見て、苦労しながらも天才的な語学力で商売に成功し、巨費を投じてトロイアを初めとする多くの遺跡発掘に成功した。」と自伝にはある。しかし、彼は発掘の専門家ではなく、オスマン帝国政府との協定を無視し出土品を国外に持ち出したり私蔵するなどした。こうした不適切な発掘作業のため遺跡にはかなりの損傷がみられ、これらは現在に至っても考古学者による再発掘・再考証を難しい物にしている。

トロイアの発掘の夢紙魚(シミ)残し シュリーマン に 端遊」

紙魚(シミ)が7月の季語です。紙・衣類を食いちぎる、すばしこい虫です。素晴らしい自伝や歴史資料も少し食いちぎられた感じです。大富豪となったシュリーマンは仕事を辞め世界旅行に出ますが、幕末・慶応元年(1865年)には清と日本を訪れ、当時の東アジアを描写しています。 (石井和子訳「シュリーマン旅行記清国・日本」講談社学術文庫

習字は、「トロイアの」は控えめに、「発掘の夢」は強弱を付けて大胆に、「紙魚残し」は染みのように、というつもりで書きました。


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