川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

トマト 37 ヒッポクラテス

 朝、近くの友と一緒にジョグをし、途中から1人ロングランして来ました。シャワーを浴びて体重を測定したら53.3kgと、先週より0.1kg減っていました。何となく嬉しい53kg代が続いています。

「世界史1200人」37 ヒッポクラテス(前460〜前370)

ヒッポクラテスは医師の子として、小アジア沿岸に近いコス島で生まれた。父から医学の手ほどきを受けた後、クニドス(現トルコ)の医学校で学んだ。その後は各地を渡り歩いたといわれるが、生涯について詳しいことは不明である。「医学の父」と呼ばれたヒッポクラテスの功績は、医学を原始的な呪術や迷信から切り離し、病気の原因を科学的に究明しようとしたところにある。人間は血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁からなるとし、これらの混合の変調で病気が起こると考えた。自然環境や政治環境が病気に及ぼす影響を重視し、臨床に際しては自然治癒力や食事を重んじた。著書には「ヒッポクラテス全集」「人間の自然性について」などがあり、「人生は短く、技芸は長し」の名言も有名である。

「トマト手に治癒の力を神に問う ヒッポクラテス に 端遊」

トマトが7月の季語です。トマトを健康食品の代表にしました。古代、神は自明であり、「神に問う」としたのは究明の真剣さを表現したく使いました。古代ギリシアの医学は、クニドス派とコス派(ヒポクラテス派)の二つの学派に分かれていました。クニドス派は診断を重視しましたが、当時ギリシアでは人の体を解剖することがタブーとして禁じられており、結果としてクニドス派は診断を誤ることも多かったといいます。一方、コス派は予後を重んじて、効果的な治療を施し大きな成果を上げました。

習字は、「トマト手に」はカタカナを活かしたように、「治癒の力を」はデザイン的に、「神に問う」はスッキリと、というつもりで書きました。


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