川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

熱帯夜 40 サッフォー

朝、隣町に行き、二人でいつものコースを楽しくウォーキングし、おしゃべりして来ました。

「世界史1200人」40 サッフォー(前612〜前570)

女流叙情詩人。サッフォーは生前から詩人として著名であり、シケリア島に亡命の時期に彫像が立てられたという。またプラトーンは彼女を「十番目のムーサ」とも呼んでいる。ムーサとはアポローンに仕える9柱の芸術の女神である。エーゲ海レスボス島で、彼女によって選ばれた少女しか入れないある種の学校を作り、詩や音楽・舞踊を教えた。また、少女たちへの情熱あふれる詩を残し、レスビアン(レスボスの女)の言葉の元となったとされる。彼女自身は結婚して娘がおり、夫の死後に少女たちの学校をつくった。美しく豊かで、力強い詩は広く長く愛好された。

「熱帯夜レスボスの花匂い立ち サッフォー に 端遊」

熱帯夜が7月の季語です。むせ返るような暑さの夜です。そんな時こそ少女たちの園は匂いたちそうです。サッフォーの詩はエジプトのアレクサンドリア図書館に所蔵されていました。これは、キリスト教ギリシア哲学・科学を「聖書を冒涜するもの」として迫害し、ギリシアの学者たちがエジプト属州へ逃げて学問を続けていたためです。 しかし、そのエジプトにもキリスト教の力が及び、サッフォーの詩もまた失われました。

習字は、「熱帯夜」は少し粘っこく、「レスボスの花」はデザイン的に、「匂い立ち」はサラリと、というつもりで書きました。


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