川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

蓮 42 ピンダロス

朝、近くの友と途中までウォーキングしてから、ロングランして来ました。シャワーを浴びてから体重を測定したら53.5kgと、先週より0.2kg増えていました。今の体重が走りやすく、53kg代を維持していければと思っています。

「世界史1200人」42 ピンダロス(前518〜前438)

叙情詩人。オリンピアなどギリシア四大祭典の祝勝歌が有名である。勝利者の素晴らしさ・神々の加護・驕りへの戒めを中心として、複雑な韻律と荘厳な表現は合唱叙情詩の頂点である。ピンダロスは孤高の詩人でもあり時勢に超然として生きた。「戦いは知らざる人には甘美なれど、知る人はその近づくをあまりにも怖れる」と歌った彼は、ペルシア戦争の際には愛国の歌を作ることなく中立を守り、その後のアテナイの発展や学問に関心を持たず、信仰を守りピュタゴラス神秘主義に近い世界観に止まった。最後にはアルゴスの地で愛する少年テオクセノスの手に抱かれ80歳の生涯を閉じた。

「勝利なお神々の加護蓮に座す ピンダロス に 端遊」

蓮(ハス)が7月の季語です。花言葉「神聖・雄弁」と「仏教で極楽に咲く花」をピンダロスに掛けました。「なお」は「そうは言っても」の意味で使いました。彼の詩は古伝によると17巻ありますが、現存するのは最初の4巻の競技勝利歌のみで、あとは断片として残っています。作品は神話の部分とピンダロス自身の世界観をあらわした部分が軸となります。複雑な韻律と荘重な表現が連続し、読者は断続する詩想について行くことが容易ではなく、後継者を持たなかった理由でもあるそうです。

習字は、「勝利なお」はスッキリと、「神々の加護」は力強く、「蓮に座す」は行草で、というつもりで書きました。


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