川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

夏の果て 44 ソフォクレス

 朝、今日は一人で海沿いをロングランして来ました。昨日、鶏肉をいっぱい食べたせいか、快調に走りました。

「世界史1200人」44 ソフォクレス(前497〜前406)

三大悲劇詩人の一人でアテネの政治家ともなる。神話上の登場人物・オイディプースが、知らずに実父を殺し、実母を妃にした三部作の悲劇などで有名である。ソポクレスは悲劇のコンテストで、50年近くのあいだ最も賞賛された作家であった。コンテスト参加30回のうち、1位の栄冠を手にしたのが18回、残りはすべて次点である。ソポクレスは数々の作劇上の新機軸を演劇にもたらした。彼が最初に試みたことは、三人目の演者の導入であり、この発明はギリシア演劇における物語の展開と登場人物同士のぶつかり合いの表現の可能性を拓く大きなきっかけとなった。劇作界に大きな影響を及ぼしていたアイスキュロスでさえもソポクレスの後に続き、晩年は自作に三人目の演者を登場させる構成になっていった。ソポクレスの死には数多くの、真偽不詳の尾ひれ羽ひれがつけられた。自作の長いセリフを息継ぎせずに朗誦しようとして絶命したという説がその最たるものである。

「三演者舞台は廻る夏の果て ソフォクレス に 端遊」

夏の果てが7月の季語です。夏の終わりで、観劇にピッタリです。三演者なら果てまで舞台を廻せるなと思いました。ソポクレスは晩年には耄碌したとして、後見人の必要を宣言をするよう息子たちから迫られますが、老詩人は法廷で、未発表の自作の一節をそらんじてみせて反駁したと言われています。

習字は、「三演者」は個性の違う三人の演者のように、「舞台は廻る」は廻っているように、「夏の果て」はサラリと、というつもりで書きました。


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