川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

夏の夕 45 アリストファネス

 朝、台風の影響で天候が不順だったので、隣町のランは休みにしました。で、家でバイクを漕ぎました。突然、風が吹いたり・雨が降ったりしてきます。

「世界史1200人」45 アリストファネス(前445〜前385)

アテナイを代表する喜劇作家であった。44の喜劇作品を書いたが、うち現在まで完全に伝わっているものは11篇にとどまる。アテナイの同時代の実在の人物、ソクラテスエウリピデスなどを取り上げて諷刺することが多かった。特にエウリピデスは何度か登場し、彼の悲劇でのセリフ「舌は誓ったが心は誓わない」は度々もじって利用している。また、女性蔑視が甚だしい為、女性の敵として殺され無いように、あれこれと逃げ回る人物に戯画化されている。ソクラテスは、直接の批判の対象というよりは、ソフィストの代表として扱われている。政治家の中ではデマゴーグ(大衆扇動者)のクレオン(政治家)を特に標的とし、思いの丈の限りを尽くして痛烈に諷刺したため、クレオンによって言い掛かりとしか思えない罪状(国家転覆罪)で以て告訴されている。ペロポネソス戦争に対しては一貫して批判的であり、「女の平和」のような直接に戦争に反対する内容の作品もある。

「夏の夕王の諷刺は命がけ アリストファネス に 端遊」

夏の夕が7月の季語です。夕方になると暑さもひいて、観劇にピッタリです。同時代人の諷刺は告訴も覚悟の上かな・・・と思いました。アリストパネスとアガトーン(悲劇詩人)がソクラテスと大杯を回し飲みしている時、ソクラテスが「悲劇作者は喜劇作者でもありうること」を問い、二人が答えに窮して寝たふりをして、そのまま本当に寝入ってしまった逸話もあります。

習字は、「夏の夕」はサラリと、「王の諷刺は」は強弱を付けてそれらしく、「命がけ」は強く、というつもりで書きました。


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