川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

片蔭 46 フェイディアス

 外は、台風6号のため風雨が強くなっています。でも、台風は与那国島を外れるようで、チョッと、のんびり過ごしています。

「世界史1200人」46 フェイディアス(前490〜前430)

ペリクレスと親交があり、アクロポリス復興を開始した紀元前477年に顧問となり、パルテノン神殿の建設にて総監督を務めたとされる。本尊のアテナ女神像を製作、また神殿装飾彫刻の制作を指揮した。ただし、このことは史実に反するとする見解も有力である。当時はアテナイ民主政の全盛期で、多くの官職同様に、神殿建築の建造監督官も1年任期で交代していた。こうした中で総監督として絶大な権限を持った者がいたか疑問であり、史料上でも当時の会計を記す碑文にフェイディアスの名は登場しない。

「神殿も女神の像も片蔭に フェイディアス に 端遊」

片蔭(カタカゲ)が7月の季語です。日盛りが過ぎ木蔭や家の蔭が出来てきますが、これを片蔭といいます。何を造ったのか半分闇の中のフェイディアスに掛けました。彼の死因についても諸説あり、アテナ女神像の材料を着服したという理由で投獄され、紀元前438年またはそれ以後アテネで死んだとも、オリンピアへ行きゼウス像を制作後十数年して同地で死んだとも伝えられておりはっきりしていません。

習字は、「神殿も」は直線的に、「女神の像も」は曲線的に、「片蔭に」は弱く小さめに、というつもりで書きました。


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