川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

灼く 49 ピタゴラス

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。シューズを0.5cm小さくしたので親指の爪が少し赤くなって来ました。少ししてから、健診結果を聞きに公民館に行きました。10kgやせたので血液検査の大体の数値が改善されていました。

「世界史1200人」49 ピタゴラス(前570〜前495)

哲学者・数学者、宗教家。イオニアのサモス島出身。紀元前6世紀に、和音の構成から惑星の軌道まで、多くの現象に数の裏付けがあることに気がつき、あらゆる事象には数が内在して、数字と計算によって解明できるという思想を確立した。この思想にもとづいて創始した教団は、宇宙の真理を追究しようとした。ピタゴラスの定理ピタゴラスが一人で発見したのではなく、この教団による成果であり、教団ではこの定理の重大性を記念して、百頭の牡牛を生贄に捧げて発見を祝ったという。一方でピタゴラスは数の調和や整合性を不合理なほど重視し、そのため教団の1人が無理数を発見したとき、その存在を認めるかわり、発見者を死刑にしてしまった。無理数の存在は、彼の思想を根本から否定するものだったからである。

「数の美に生贄捧ぐ人智灼く ピタゴラス に 端遊」

灼くが7月の季語です。真夏の日中、全てを灼きつくすような暑さの象徴です。無理数の発見者を刑死したことに掛けました。ピタゴラスが組織した教団は秘密主義で、内部情報を外部に漏らすことを厳しく禁じ、違反者は船から海に突き落として死刑にしました。そのため教団内部の研究記録や、ピタゴラス本人の著作物は後世に一点も伝わっていません。しかしその思想はプラトンらに影響を及ぼし、地動説などにも業績を残しました。

習字は、「数の美に」はスッキリと、「生贄捧ぐ」は細い太いを強調して、「人智灼く」は力強く、というつもりで書きました。


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