川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

みせばや 55 アリスタルコス

朝、携帯から音が出ないので、チョッと手こずりました。自動的にブルートゥースイヤホンに音が飛んでいました!今日も嫁さんは町長選挙・婦人部長としてマイクを持ちます。 

「世界史1200人」55 アリスタルコス(前310〜前230)

天文学者・数学者。サモス島出身。太陽中心の地動説を初めて唱えた。現代に残っている彼の唯一の著作である「太陽と月の大きさと距離について」は地球中心説(天動説)の世界観に基づくものである。しかし、以下のような小文などから、アリスタルコスが太陽中心説の書物を著していたことが明らかになっている。「アルキメデスの小文抜粋;ゲロン王陛下は「宇宙」という語は多くの天文学者によって、地球をその中心とし、太陽と地球の中心を結ぶ直線を半径とする球であることをご存知でしょう。しかしアリスタルコスはある本の中で、いくつかの仮定から導かれる帰結として、恒星と太陽は不動で、地球は太陽の周囲のある円周上を回転している・・・としています。」しかし、彼の仮設は望遠鏡を使わなければ検証できず、反発は非常に強いものがあり、例えばプルタルコスは「宇宙の中心(地球)を動かし・・・天が不動である一方で、地球は周回すると想像した不敬の罪で、サモスのアリスタルコスを告発する義務がある」と記している。

「地が動く古代の不敬みせばやー! アリスタルコス に 端遊」

みせばやが8月の季語です。花が淡紅色の多年草で「その姿を誰に見せばや」の意を持っています。今、アリスタルコスは「誰に見せばや!」と言いたいだろうな・・・彼は月食の際に月が地球の影の中を通過する様子を観測し、地球の直径は月の直径の約3倍であると見積もり、月の外周を約14,000km(実際は約10,916km)であると結論しました。また、月が上弦または下弦の時には太陽と月と地球がほぼ直角三角形を作るとし、この時の地球から見た月と太陽の離角を約87度(実際は約89度50分)と見積もりました。そして三角形の幾何学計算から太陽は月よりも約20倍(実際は約400倍)遠い距離にあると結論しました。

習字は、「地が動く」は曲線的に、「古代の不敬」は強弱を付けて、「みせばやー!」は怒ったように、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20210804095428j:image