川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

魂祭 59 エピクロス

 昨夜は、町長選挙で食事を作ってくれた友をねぎらうため、二人でお酒をたっぷり飲みました。で、今日はゆっくり起きました。

「世界史1200人」59 エピクロス(前342〜前271)

哲学者。幸福を得る手段として哲学を捉え、精神的「快楽」主義者とされる。快楽の生とは、欲望や激情から解放され、死や神への恐怖や肉体的苦痛がない平安の生と説く。エピクロスの自然思想は、原子論者であったデモクリトスに負っている。つまり世界は原子と空虚から成り立つとする。この認識から例えば「死について恐れる必要はない」と述べる理由として、死によって人間は感覚を失うのだから、恐怖を感じることすらなくなるという主張を行っている。エピクロスは弟子たちとともにアテナイの郊外の庭園付きの小さな家を購入し共同生活を始めた。この学園は万人に開かれ、聴講生として何人かの遊女の名前を記録している。

「快楽を遊女よともに魂祭 エピクロス に 端遊」

魂祭が8月の季語です。本来はお盆に祖先の霊を祭ることをいいますが、句では単に「魂の祭」として使いました。エピクロスは「隠れて生きよ」と述べましたが、その背景にはマケドニアによる反体制者の処刑、政治活動や思想への弾圧などがあったと言われています。エピクロスは友人を訪ねる数度の旅行以外は、アテナイのこの学園で過ごし72歳でこの世を去りました。

習字は、「快楽を」はサラリと、「遊女よともに」は曲線的に、「魂祭」は直線的に、というつもりで書きました。


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