川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

刀豆 60 キュロン

 朝、久しぶりに隣町に行き、三人でいつものコースをウォーキングして来ました。話題は負けた町長選挙でした。コロナに身近な人たちが、かかったようで、チョッと心配です。

「世界史1200人」60 キュロン(前630頃)

アテネの名門出身。オリンピア競技に優勝し、隣国の僭主の娘と結婚する。その後、オリンピアの祭典の当日、アテネアクロポリスを占領して僭主になろうと企てたが、周辺各地の農民が集結して失敗に終わらせた。神殿に逃げ込んだが殺されたという説と、逃れたという説がある。古代ギリシアアテネでは、王政に代わって寡頭支配による貴族政に移行していたが、貨幣経済が進展し力をつけた平民が国政参加を要求するようになった。貴族は危機感が強まり、非合法な手段によってでも独裁を行おうという動きが出てきた。キュロンの反乱はこの流れの中にある。

「刀豆で名門マッチョ反乱だ キュロン に 端遊」

刀豆が8月の季語です。莢が鉈(ナタ)の形に似ている豆です。ダジャレですが、反乱計画のお粗末さを象徴しました。この時、平民は僭主政は抑えましたが、貴族政は維持されました。その後、平民の権利保障は進みましたが、約100年後の前6世紀中頃には僭主政が現実となります。

習字は、「刀豆で」は曲線的に、「名門マッチョ」は直線的に、「反乱だ」は大胆に、というつもりで書きました。


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