川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

墓洗う 67 ハンニバル

 朝、海沿いを走り歩きして来ました。シャワー浴びてから体重を測ると52.9kgと先週より1.7kg減っていました。本当に簡単に減ったり増えたりだなァ・・・

「世界史1200人」67 ハンニバル(前247〜前183)

古代カルタゴ(現チュニジア)の将軍。拡大政策をとる古代ローマとの第一次ポエニ戦争の将軍を父に持つハンニバルは、第二次ポエニ戦争(前218〜前201)の指揮官となった。ヒスパニア(現スペイン)で兵をまとめ、陸路でローマに攻め込んだ。アフリカ象に乗って冬のアルプス山脈を越え、北イタリアヘ入るという驚愕の作戦をとったハンニバルは、連戦連勝を重ねカンネーの戦いではローマ軍を完膚なきまでに叩き潰す。この戦いでは5〜7万人のローマ兵士が戦死あるいは捕虜になったという。しかし戦争が長期化すると、武器は不足し兵力は疲弊した。折しもカルタゴ本拠地がローマのスキピオに虚をつかれ撃滅された。ハンニバルは急遽本国に戻ったが、ザマ(カルタゴ南西)の戦いで大敗し、屈辱の講和を結ぶに至った。その後は内政に勤めたが、政敵の謀略にはまって亡命し、自殺により不遇の死を遂げた。

「象に乗る在りし日思い墓洗う ハンニバル に 端遊」

墓洗うが8月の季語です。本来は盆の墓洗いです。ハンニバルはローマ史上最強の敵として語り伝えられ、2千年以上経た現在でも、その戦術は研究対象として各国の軍隊から参考にされるなど非常に高く評価されています。イタリアでは今でも子供が悪いことをすると「ハンニバルが来て連れて行ってしまうよ」と叱ることがあるなど、ハンニバルがいまだに恐怖の代名詞となっているそうです。

習字は、「象に乗る」は動いてるように、「在りし日思い」は素朴に、「墓洗う」はスッキリと、というつもりで書きました。


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