川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

流灯(リュウトウ) 71 ガイウス・グラックス

朝、一人で海沿いを走り・歩きをして来ました。シャワーを浴びる前にゴミ出しをしました。道路に死んでいた大きなカニも同じゴミの袋に入れて出しました。

「世界史1200人」71 ガイウス・グラックス(前153〜前121)

グラックス兄弟の弟。兄の改革を引き継いだ。ガイウスは兄と同じ轍を踏まないよう騎士階級を味方につけ、改革を行おうとした。改革として、兄が成立させながらその後形骸化してしまったセンプロニウス農地法の復活、穀物の価格を統制する法案などを成立させようとした。また司法に関しても元老院の不正を告発でき、元老院議員が仲間内で庇うことを防ぐ法案を考えていた。他にも、騎士階級の者が法の草案に携わることができるようにしたり、ローマ市民権をラテン同盟都市にも広げようという構想を持っていた。護民官選挙に連続当選を果たが、保守的な執政官に法案を潰されてしまい、過激な行動に出てしまう。それを口実に元老院はガイウスとその支持者に最終勧告を出す。そして敵対者に捕まりそうになったガイウスは、奴隷に自分を殺すよう命令し、その奴隷も自ら命を絶った。

「兄弟の救民の夢流灯(リュウトウ)に ガイウス に 端遊」

流灯(リュウトウ)が8月の季語です。本来は盆に火をつけて川や海に流す灯籠です。夢が流されたこと・御霊を慰めることを掛けました。ガイウスの死後も殺害は絶えず、支持者たち3,000人が殺されました。改革が潰えたことで、元老院を中心とする従来の体制の機能不全となり、ローマは「内乱の一世紀」を本格的に迎えます。

習字は、「兄弟の」はスッキリと、「救民の夢」は強弱を付けて、「流灯に」は流れるように、というつもりで書きました。


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