川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

手花火 73 クラッスス

 一昨日は退任した町長宅にお邪魔して、昔のことなどを話して来ました。昨日は何もするに気にならず、本を読んだりしていました。で、今日の朝は一人で海沿いをロングランして来ました。

「世界史1200人」73 クラッスス(前114〜前53)

騎士階級の出身で共和制ローマ末期の政治家・将軍。マリウスとスラとの内乱ではスラについて勝利した。そしてスラが市民の財産没収を断行すると、クラッススはそれに伴って巨利を得て富裕者となった。当時ローマ市民の求めたものは「パンと見世物」であり、食料を欲し剣奴の試合に興じたのである。そのような中で剣奴のスパルタクスが10万人を超える奴隷を引き連れて反乱を起こした。闘いのプロであるスパルタクス軍は、各地でローマ軍を打ち破った。討伐軍指揮官に指名された大富豪クラッススは、大量の武器と軍を用意してこれに対抗し、スパルタクスを討ち死にさせ、乱は鎮圧された。ローマのアッピア街道沿いに6000人の反乱軍捕虜が磔にされた。

「どや剣奴金と力で手花火じゃ クラッスス に 端遊」

手花火が8月の季語です。小さな手に持つ花火で、反乱を小さくしたことに掛けました。騎士階級から支持されたクラッスス、平民から支持されたカエサル、軍に支持されたポンペイウスにより、第1回三頭政治が開始されました。その後、東方のパルティア王国(現イラン)への遠征に向かったクラッススは、パルティアの軽騎兵の弓矢による攻撃に苦戦し、息子とともに戦死しました。

習字は、「どや剣奴」は強弱を付けて、「金と力で」は大胆にクドく、「手花火じゃ」は弱弱しく、というつもりで書きました。


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