川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

秋の海 75 ポンペイウス

 9月1日は島への到着記念日です。まる17年が過ぎました。どんな気持ちで来たのか、何時頃に着いたのか・・・みんな忘れてしまいました。とにかく、今、良かったと思っています。

「世界史1200人」75 ポンペイウス(前106〜前48)

古代ローマの将軍・政治家。閥族派のスラの後継者として、クラッススとともに剣奴や海賊の反乱を鎮圧した。紀元前61年45歳の誕生日に3度目の凱旋式をローマで挙行した。海賊征討戦や小アジア・オリエントでの勝利を祝った成果はローマ建国史上で空前のものであり、戦闘シーンを表現する略奪品、捕虜を行軍させ、軍のパレードと共に自らの功績を掲げたプラカードを掲げた。凱旋式の後は壮大な宴会をローマ市民へ提供したことで、ポンペイウスの人気はローマ随一となった。その後、第1回三頭政治を始めるが、元老院からカエサルとの対決を余儀なくされ、敗北してエジプトに逃れる。エジプトは当初ポンペイウスへ協力的な姿勢を示していたものの、内部の話合いの中でポンペイウスを殺害することが決定された。カエサルはエジプトへ到着し、その地でポンペイウスの死を知ることとなった。エジプト王は従者にポンペイウスの首を届けさせたが、カエサルは怒り狂ってその従者を殺してしまう。

「遠き日の凱旋式や秋の海 ポンペイウス に 端遊」

秋の海が9月の季語です。ポンペイウスが暗殺されたのは彼の誕生日9月29日で舟の中でした。舟に乘る時に運命を予感していたようです。ふと昔の栄光を思い出したとイメージしました。紀元前59年、ポンペイウスカエサルの娘ユリアを新しい妻へ迎えます。前妻はカエサルとの不倫が明るみに出たため離縁していました。20歳以上も年齢差があったものの、ポンペイウスとユリアの夫婦仲は極めて良好でした。

習字は、「遠き日の」は素朴に、「凱旋式や」スッキリと、「秋の海」はサラリと、というつもりで書きました。


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