川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

女郎花 76 カエサル

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。走る前から足が疲れている感じで、バテました。雄大な雲を見ながら書いています。

「世界史1200人」76 カエサル(シーザー前102〜前44)

古代ローマの武将・政治家。当初、カエサルは平民派と見なされ、閥族派の巨頭スラに冷遇されて地方を遍歴した。スラの死後ローマに戻り、財務官・検察官・法務官などを歴任して頭角を現すと、ヒスパニア(現スペイン)の総督としても功績を上げた。そして前60年にクラッススポンペイウスとともに第1回三頭政治を始め、その翌年には執政官に就任した。執政官の任務を終えたカエサルは、前58年からガリア(ヨーロッパ西部)遠征に出発し、さらにゲルマニア(現ドイツ)、ブリタニア(現イギリス)も征圧した。アルプス山脈以北の広大な地を属州として、名誉と富と権力を手中にした。さらに遠征中のクラッススが戦死すると、カエサルへの閥族派の妬みは露骨になり、元老院ポンペイウスカエサルを討つように仕向けた。カエサルは「賽は投げられた」とローマへ進撃し、ポンペイウスを敗走させエジプトまで追い、その足でプトレマイオス朝の内紛に介入した。そして国王の姉・クレオパトラを愛妾とするとともに、彼女を王位につけた。カエサルは女性に大変もてたが、若くして頭髪が薄くなり、容姿を気にしていたといわれる。

「色男女郎花手に賽を打つ カエサル に 端遊」

女郎花(オミナエシ)が9月の季語です。花言葉は「美人・はかない恋」です。クレオパトラを手に勝負!という全く当たり前の句になりました。ローマ市民から圧倒的な支持を受けたカエサルは終身独裁官となりました。しかし暦を自らの名を冠したユリウス暦に改めるなどすると、元老院を中心に反感が高まり、腹心の部下・共和派のブルートゥスに暗殺されました。シェークスピアの戯曲中の「ブルートゥスお前もか」で有名です。ユリウス暦は1年を365日とし、4年に1度閏年を設けるもので、現在の暦とほとんど変わらないもののようです。

習字は、「色男」はとぼけて、「女郎花手に」は曲線的に、「賽を打つ」は直線的に、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20210902093225j:image