川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

鬼やんま 80 アントニウス

 今日は僕の誕生日です。海沿いを走って帰ってきたら、次男からメールが届いていました。長男はオリ・パラのボランティアスタッフをやって最高だったとのことで、これも嬉しく思いました。

「世界史1200人」80 アントニウス(前82〜前30)

古代ローマの政治家・将軍。カエサルの有能な部下で、カエサルの暗殺後はオクタウィアヌスレピドゥスと共に第2回三頭政治を組織する。妻オクタウィアと離婚してクレオパトラと結婚し、東方帝国建設を画策するが、貞淑な妻オクタウィアへの一方的離縁などでローマ人の神経を逆撫でした。ローマ市民の中に「エジプト女、しかも女王に骨抜きにされ、ローマ人の自覚を失った男」といったイメージができた。そして、オクタウィアヌスにアクティウムの海戦で敗れる。敗れて逃げる途中に、クレオパトラの自殺の報を聞き、自らも命を絶つ。実はまだ生きていたクレオパトラは、アントニウスの自殺を聞き、本当に自殺した。シェイクスピアの戯曲「アントニークレオパトラ」でも知られている。

「骨抜かれ行ったり来たり鬼やんま アントニウス に 端遊」

鬼やんまが9月の季語です。黄色と黒の縞模様の大きなトンボで、同じ場所を行ったり来たりしています。クレオパトラに骨抜きにされ、ローマ市民に骨抜きと言われ、右往左往の様子を鬼やんまに掛けました。キケロアントニウスを「肉体が頑丈なだけが取り柄の無教養人で、酒に酔いしれ下品な娼婦と馬鹿騒ぎするしか能のない、剣闘士並みの男」と評しました。

習字は、「骨抜かれ」は曲線的に、「行ったり来たりの」は素朴に、「鬼ヤンマ」はデザイン的に、というつもりで書きました。


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