川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

無月 87 クラウディウス

 朝、雲が空いっぱいに雄大な模様を描いていました。一人で海沿いをロングランし、帰ってシャワーを浴びて体重を測ると、51.7kgと先週より1.4kg減っていました。初めての51kg代です。

「世界史1200人」87 クラウディウス(前10〜後54)

カリグラの叔父。難病(脳性まひとの推測もある)に苦しめられ、動作がぎくしゃくし、どもり・涎を垂らすなどの癖があったという。母はこの息子に全く愛情を注がず、「人間の姿をした怪物」とまで呼んだ。公務から遠ざけられ、長く歴史著述を行っていた。しかし、カリグラが暗殺されると、プラエトリアニの軍事力に担がれる形で50歳で皇帝に就任した。身体の不具合から元老院議員に影響力や友誼を持っていなかったため、カエサル家の解放奴隷を積極的に行政に登用した。財政の立て直しに成功し、ブリタニア遠征を再開して南部を征服したが、4番目の妻アグリッピナに毒キノコで殺害されたとする説が有力視されている。

「無月の世もがき末期の毒キノコ クラウディウス に 端遊」

無月(ムゲツ)が9月の季語です。本来は空が雲で覆われて、全く名月が見えないことです。真っ暗な世界でもがいたクラウディウスに掛けました。3番目の妻メッサリナは、夫の権力を使って貴族たちに関係を迫り、拒んだ者は夫の名前を使って処刑しました。4番目の妻アグリッピナは権力のためだけに夫に近付き、毒キノコの料理で暗殺し、先夫の子・ネロを皇位継承者にしました。

習字は、「無月の世」はスッキリと、「もがき末期の」はもがくように、「毒キノコ」はサラリと、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20210917092440j:image