川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

冬近し 104 テオドシウス

 昨夜、島外の若い記者さんたちと楽しいお酒を頂きました。帰っても深夜まで嫁さんと話し込んだので、今日はゆっくりです。

「世界史1200人」104 テオドシウス(347〜395)

ローマ帝国の内戦が続くという危機的状況のなかで即位したテオドシウス1世は、治世当初から宗教的内紛の解決に重点を置いた統治をおこなった。380年にキリスト教に帰依し、カトリック教会を国教とする旨の勅令を発した。翌381年にはコンスタンティノポリス公会議を招集して、現在でも東西の教会で使用され続けているキリスト教の基本要素、聖霊・教会・死者たちの復活などについての教義の詳細が文章化されることとなった。治世面では、バルカン半島一帯の政情の安定化に尽力したが、西ゴート族を駆逐することは困難と成り、同盟により定住を認めた。また、386年頃にはサーサーン朝ペルシア帝国との講和締結に成功し、長年係争の種であったアルメニアは両国間で分割された。そして、わずか4か月ではあったが、東西に分裂していたローマ帝国を実質的に1人で支配した。

「統一も分裂の種冬近し テオドシウス に 端遊」

冬近しが10月の季語です。キリスト教ローマ帝国も、統一は分裂の種でしかなかったのかな・・・臨終に際してテオドシウスは、二人の息子に、コンスタンティノポリスを首都とする東ローマ帝国と、メディオラーヌムを首都とする西ローマ帝国とを分与しました。このため、帝国は東西に分裂しました。

習字は、「統一も」はスッキリと、「分裂の種」はそれらしく、「冬近し」はデザイン的に、というつもりで書きました。お酒が残っていて集中できず、イマイチです。


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