朝、一人で海沿いをロングランして来ました。昨日アップダウンのきついコースを走ったので、今日は足が上がりませんでした。帰ってから嫁さんと、この頃の事、将来の事を楽しく話しました。
「世界史1200人」106 ウェルギリウス(前70〜前19)
ウェルギリウスは、ラテン文学の黄金期を現出させたラテン語詩人の一人である。「牧歌」「農耕詩」「アエネーイス」の三作品によって知られる。ヨーロッパ文学史上、ラテン文学において最も重視される人物である。「アエネーイス」は、全12巻。英雄アエネーアースが、トロイア陥落後、様々な辛労辛苦とカルタゴの女王ディードーとの悲恋を経てイタリアにたどり着き、現地王の娘との婚約とそれに反対する勢力との戦いを描く。単に神話的英雄を謡うにとどまらず、当時内乱を終結させたローマの実力者アウグストゥスの治世をアエネーアースに仮託し、褒め称える構造をもつ。ラテン文学の最高傑作とされる。この作品の執筆にウェルギリウスは11年を費やした。最終場面を書き上げる前に没したため未完である。
「定番は恋と出世よ渡り鳥 ウェルギリウス に 端遊」
渡り鳥が10月の季語です。アエネーアースの渡り鳥が、定番を創ったことを句にしました。ウェルギリウスは死の前にこの草稿の焼却を望みましたが、アウグストゥスが、可能な限り編集の手を加えないでの、刊行を命じたため世に出ることになりました。「アエネーイス」以後に書かれたラテン文学で、この作品を意識していないものはないそうです。
習字は全体に安っぽくし、「定番は」はスッキリと、「恋と出世よ」はアクを強く、「渡り鳥」はカッコを付けて、というつもりで書きました。渡り鳥は、僕にはどうにも三文役者です。