川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

懸巣(カケス) 108 キケロ

 朝、まだギックリ腰が直らないので、今日もゆっくり走って来ました。それでも、最後の方はいつもの走りができました。

「世界史1200人」108 キケロ(前106〜前43)

政治家、文人で、雄弁家としても有名である。文章はラテン散文の模範とされる。また、哲学者としても、ギリシア哲学の西洋世界への案内人として、多大な影響を残している。キケロには、多くの弁論や演説が現存するが中でも、「カティリナ弾劾演説」は有名である。演説において、キケロの死刑案とカエサル終身刑案とを比較し、国家に対して反逆を企てた首謀者たちは、もはや「ローマ市民」たりえず、死刑こそが最善の選択であると結論付け、その結果、即日首謀者らに絞首刑が執行された。しかし一方、声高に主張したキケロ自身もいささか強権的であり、ローマ市民の生命に係る判決は、民会の法的権限において実施されるという原理原則に反するとの批判を受け、自らもローマを追われ、国外へ亡命することを余儀なくされることとなった。

「ローマこそ口は災い懸巣去る キケロ に 端遊」

懸巣(カケス)が10月の季語です。うるさく、ものまねが上手い鳥で、雄弁家のキケロに掛けました。紀元前44年のカエサル暗殺後に後継者に座ろうとするアントニウスに対して、キケロは数次にわたる弾劾演説を行なったため、翌年、アントニウスの放った刺客により暗殺されました。このとき、キケロの首だけでなく右手も切取られて晒されることとなったそうです。

習字は、「ローマこそ」はスッキリと、「口は災い」はネッチリと、「懸巣去る」はとぼけて、というつもりで書きました。


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