川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

小寒 112 ポリビオス

 朝、雨模様なのでバイクを漕ぎました。シャワーを浴びて体重を測ったら52.7kgと先週より0.7kg減っていました。53kg前後がいいなと思っているので、このままいければと思います。

「世界史1200人」112 ポリビオス(前200〜前120)

ローマに抑留されたギリシア人の歴史家。ローマのバルカン半島進出期に父を助けて祖国アカイア同盟の独立の維持に努め、やがてローマの賛美者となった。代表作「歴史」は、40巻からなるギリシア語の史書であり、第二次ポエニ戦争前後から第三次マケドニア戦争まで(前220~前168)のわずか53年間に、ローマが急速に地中海世界を事実上の支配下に統合した経過とその理由の究明を中心テーマとし、世界史的視野を強調しつつこれを叙述している。またローマ興隆の原因の一つとして、政体循環論に基づきローマの国制の優秀性を説いた議論は有名である。政体循環論は、政体を1.王制 2.専制 3.貴族制 4.寡頭制 5.民主制 6.衆愚制 のように6分類し、政体はこの順番通りに転落・堕落して滅び、また1から始まって繰り返すといっている。

「民主去り小寒い衆愚ンッ王様! ポリビオス に 端遊」

小寒が10月の季語です。どこか寒い、そこはかとなく寒いの形容で、衆愚制に掛けました。句は5→6→1としました。ポリビオスは、歴史を政治家の教訓の宝庫とみなし、そのため事実を客観的に記述し、因果関係を明らかにしました。「歴史」は前3、2世紀の地中海世界の歴史を知るうえでもっとも重要な史料です。

習字は、「民主去り」はスッキリと、「小寒い衆愚」はその感じに、「ンッ王様!」は幼く、というつもりで書きました。


f:id:tanyuu4792:20211022092551j:image