川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

新走り 113 リウィウス

朝、一人で海沿いをロングランして来ました。途中、雨が降りましたが快適に走ることができました。帰ってから、昨日整理した衣類をゴミとして出しました。嫁さんは読み聞かせに行きました。 

「世界史1200人」113 リウィウス(前59〜後17)

歴史家。アウグストゥスの庇護を受け、年代記と物語を織り交ぜて142巻にも及ぶ「ローマ建国史」を著した。リウィウスは本書の序章でローマの発展をもたらした指導者の活動と、政情不安の原因である道徳的な腐敗を、描き出すことを目指すと述べている。そして読者にはローマ国民がいかに生き、どのような風俗習慣を持ち、どのように領土を拡大し、またどのように風紀が乱れていったのかを読み取ることを求めている。その文体は、カエサルキケロといった秀逸な書き手とは一線を画し、詩的で古典的な文章であった。また詩的表現のため事実とフィクションの区別をそれほど行わなかった。「ローマ建国史」は全巻が書き終わる前から10巻単位で出版された。歴史の記述に文学表現を織り交ぜた作品は古代から中世そして現代に至るまで高い評価を受け続けている。

「史を謳う歓喜腐敗を新走り リウィウス に 端遊」

新走りが10月の季語です。新米で醸造した酒です。謳うには新酒が必要と・・・思いました。ローマの成立と共和政初期を描いた最初の10巻と、第二次ポエニ戦争を主題とする第21巻から第30巻までの10巻は、千数百年を経た現在でも多くの人々に愛されています。

習字は、「史を謳う」は曲線的に、「歓喜腐敗を」はコントラストを付けて、「新走り」はスッキリと、というつもりで書きました。


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