川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

寒雷 122 モーセ

石垣2日目、今日与那国に帰ります。昨夜は再度寿司を食べ、ナチュラルチーズとブドウも食べながら、美味しい日本酒をたっぷり頂きました。嫁さんも僕も今回の旅は大満足でした!!

「世界史1200人」122 モーセ(前1200頃)

エジプトで出生した古代イスラエル預言者。神の声により、奴隷として悲惨な境遇にあった同胞ヘブライ人を率い、理想の地カナン(現パレスティナ)へとエジプトを脱出し、シナイ山頂で「十戒」を授かった。モーセイスラエル人から預言者であることを疑われた場合に備え、3つのしるし「杖が蛇になる」「手が癩病で雪のように白くなる」「ナイル川の水が血に変わる」を与えられた。モーセはファラオに会いヘブライ人退去の許しを求め、「杖が蛇になる」を使って見せたが、ファラオの配下の魔術師たちもその程度はできたので許可を出さなかった。そのためモーセは次のしるし「ナイル川の水が血に変わる」を使い、さらに十の災いがくだり、最後にはファラオの息子を含めて、全てのエジプトの初子が無差別に殺害された。ファラオはここにいたってヘブライ人たちがエジプトから出ることを認めた。

「寒雷や子殺しも在りいざカナン モーセ に 端遊」

寒雷が11月の季語です。寒中に鳴る雷のことです。初子の無差別殺害には寒雷が似合いそうです。モーセの性格としては、不寛容と無慈悲の側面も指摘されています。例えばイスラエル人がミデヤン人を滅ぼし男を虐殺したとき、兵士たちがミデヤンの子どもと寡婦を生かして連れてきたことにモーゼは怒り、男児と男を知った女を殺すことを命じ、処女の娘たちを兵士に報酬として分け与えています。2014年ISIL(イスラム国)が奴隷制度を復活し、占領地の女性を兵士たちに報酬として与えたとき、旧約聖書の記述が正当性の根拠として用いられています。

今日も習字は、図書館で、1/4半紙に筆ペンで書きました。旅先でも書く!! 気負わずに、


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