川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

浅漬 134 大ヤコブ

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。風が強く雨が降りそうな天気だったので、アレサ・フランクリンを聞きながら走りました。今、外は雨です。

「世界史1200人」134 大ヤコブ(30頃)

十二使徒の一人。ガリラヤの漁師、ヨハネの兄。ヤコブは父ゼベダイ、弟ヨハネと共にガリラヤ湖畔の漁船の中で網の手入れをしていたところをイエスに呼ばれ、ヨハネと共に弟子になった。彼ら二人は「雷の子ら」とよばれていたようである。ヤコブエルサレム教会においても一貫して中心的な立場を占めていたが、ユダヤ人の歓心を買おうとしたヘロデ大王によって捕らえられ斬首された。44年頃のことと推定される。9世紀、ヤコブの遺体とされるものが、遥か遠くスペインで”奇跡的に発見された”とされる。その頃のスペインは、レコンキスタの最中であり、戦いのシンボルとして熱狂的に崇められた。このためスペインの守護聖人とされる。ホタテ貝はヤコブのシンボルで、フランス語では「聖ヤコブの貝(コキーユ・サンジャック)」と呼ぶ。

「浅漬の遺骸新鮮!イザ進め 大ヤコブ に 端遊」

浅漬が11月の季語です。本来は生乾きの大根に糠や粕を入れて、薄塩で漬けたものです。戦いのシンボルとなる遺体は新鮮!だったのでは・・・聖ヤコブスペイン語で「サンティアゴ」となります。このためサンティアゴ・デ・コンポステーラは、西方カトリック世界における三大巡礼地のひとつになりました。巡礼路は整備され、巡礼を世話する修道院が配置されています。隣国フランスに発して、ピレネー山脈を越える巡礼路です。

習字は、「浅漬の」はサラリと、「遺骸新鮮!」はユーモラスに、「イザ進め」は元気に、というつもりで書きました。


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