川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

小春日 135 ピリポ

 朝、隣町に行き、二人でいつものコースを楽しく走りお喋りして来ました。この島で働くことの難しさを改めて考えました。

「世界史1200人」135 ピリポ(30頃)

十二使徒の一人。元漁師。<以下は「聖書の世界に生きた人々26」より抜粋>ピリポを巡る一つ目の話は、知り合いのバルトロマイ(本名ナタナエル)に「救い主」に会ったと伝えたという話です。ナタナエルは懐疑的な反応をしたのですが、ピリポは即座に「来て、そして、見なさい」とだけ言います。見れば分かるというわけです。二つ目の話は、イエスが五千人の聴衆に食物を与えようとして、ピリポに相談を持ちかけた時、「めいめいが少しずつ取るにしても、二百デナリのパンでは足りません」と言います。神にとって不可能はない、などと簡単に思えなかったのです。さらにもう一つ、イエスが十字架にかけられる前日のこと、ピリポは「主よ。私たちに父(神)を見せてください。そうすれば満足します」と言います。イエスは、「ピリポ、こんなに長い間一緒にいるのに、わたしを知らなかったのですか。わたしを見た者は、父を見たのです」と語られたのです。・・・不安や疑問のあることを恥ずかしいと思わないで語れる人、でも一旦納得したら、議論などをせず「来て、そして、見なさい」と言える人です。

「小春日に貴方は神で僕は人 ピリポ に 端遊」 

小春日が11月の季語です。初冬の晴れて穏やかな日です。ピリポのゆったり感を句にしました。ピリポはユダヤ人で、バプテスマのヨハネの弟子であったと思われますが、イエスに直接招かれて弟子になります。広範に各地へ布教活動を行い、小アジアのヒエラポリスで没したとされますが確証はありません。

習字は、「小春日に」はサラリと、「貴方は神で」はおおらかに、「僕は人」は少し弱く、というつもりで書きました。


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