川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

頬被 142 ユダ

 朝、一人で海沿いをロングランして来ました。シャワーを浴びて体重を測ったら52.4kgと先週より2.0kg減っていました。今年の冬はすごく寒く感じるのですが、痩せたためかもしれません・・・

「世界史1200人」142 ユダ(イスカリオテ 30頃)

十二使徒の一人。祭司長たちに銀貨30枚でイエスを売り渡し、イエスへの接吻を合図に逮捕させた。複数の福音書の最後の晩餐の場面ではイエスに裏切りを予告され「マルコによる福音書」では「生まれなかった方が、その者のためによかった。」とまでイエスに言われている。その後「マタイ福音書」では、ユダは自らの行いを悔いて、受け取った銀貨を神殿に投げ込み、首を吊って自殺したことになっている 。一方、イエスは起こるべきことをすべて知っており、むしろ進んでユダに指図しているようにすら見えることから、「イエスを裏切ったユダが実はイエス・キリストの弟子の中の他の誰よりも真理を授かっており、裏切りの神秘を達成した」との異端の説もある。

「接吻は泣いて?笑って?頬被(ホッカムリ) ユダ に 端遊」

頬被(ホッカムリ)が12月の季語です。防寒のため、手ぬぐいで頭から頬をスッポリ被うことです。接吻の直後、ユダは頬被をしたので、彼の心情は謎なのだ、という句にしました・・・この接吻・「ユダの接吻」は非常に有名で、後世にも「ゴッドファーザー PART II」でも描写されているように、イタリアのマフィアが裏切り者を処刑する際、この行動を真似るという風習が存在しました(死の口づけ)。

習字は、「接吻は」は柔らかに、「泣いて?笑って?」は意味ありげに、「頬被」はサラリと、というつもりで書きました。


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