川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

狐 164 平忠盛

昨日は、壊れそうなパソコンをだましだまし使って、名簿づくりをしました。今日の 朝は、一人で海沿いを快適に走って来ました。

「日本史1200人」164 平忠盛(1096〜1153)

正盛の長子、清盛の父。白河上皇鳥羽上皇の寵を得て昇進した。<白河院制期>13歳で京の治安維持に従事し、盗賊を追捕したり、強訴の入京を阻止したりした。また、23歳の時には賀茂臨時祭で新舞人に選ばれ、その華やかな装いで周囲を驚嘆させたりもした。<鳥羽院制期>院領荘園の管理を任せられ、また、瀬戸内の海賊追討使に任じられ、70名の海賊を連行して京に凱旋した。もっとも賊の多くは仕立てていたという。また、日宋貿易で財を成し平氏繁栄の基礎を固めた。さらに崇徳上皇主催の歌会に度々参加して、上皇のもっとも頼りにできる人物ともなった。

「ちゃっかりと手柄も富も狐です 平忠盛 に 端遊」

狐が12月の季語です。上皇達の寵を得て・・・ちゃっかり機転の効く忠盛に掛けました。彼は、千体観音を寄進して内昇殿を許可されました。「平家物語」では武士である忠盛が殿上人となったことを憎んだ公卿たちによる闇討ちが企てられますが、彼は銀箔の木刀の機転によって防ぎ、鳥羽上皇から賞されました。忠盛は公卿昇進を目前としながら58歳で死去します。

習字は、「ちゃっかりと」はサラリと、「手柄も富も」はくどく、「狐です」は色気を入れて、というつもりで書きました。


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