川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

初富士 180 藤原泰衡

 朝、雨が降っていたのでバイクを漕ぎました。シャワーを浴びてから体重を測ると53.5kgと先週より0.1kg減っていました。お正月のご馳走を食べて、運動も休みがちだったのに太りませんでした。

「日本史1200人」180 藤原泰衡(1155〜1189)

奥州藤原氏、秀衡の子。頼朝の要求に屈して、衣川館に源義経を攻めて自殺させ、その首を酒に浸して鎌倉へ送り恭順の意を示した。しかし頼朝はこれまで義経を匿ってきた罪は反逆以上のものとして全国に動員令を発した。命乞いするも許されず、泰衡は夷狄島へ逃れるべく北方へ向かい、数代の郎党であった河田次郎を頼り比内郡に逃れたが、次郎に裏切られて殺害された。次郎は泰衡の首を頼朝に届けたが、頼朝は「譜第の恩」を忘れた行為は八虐の罪に当たるとして次郎を斬罪した。

「首を売る売られりゃ見れぬ初富士ぞ 藤原泰衡 に 端遊」

初富士が新年の季語です。泰衡は富士が見たかったと・・・こじつけました。頼朝は家人の義経を許可なく討伐したことを理由として、大軍を以って奥州追討に向かいました。泰衡は総帥でしたが、総大将の国衡が敗れると、平泉を放棄して火を放ち北方へ逃れました。頼朝が平泉へ入ると、人影もない焼け跡に秋風が吹き抜ける寂寞とした風景が広がっていたといいます。唯一焼け残った倉庫には莫大な財宝や舶来品が積み上げられており、頼朝主従は目を奪われました。

習字は、「首を売る」は強く、「売られりゃ見れぬ」は弱く、「初富士ぞ」はおおらかに、というつもりで書きました。


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