川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

雪祭り 216 公暁

 昨日、三回目のコロナワクチンを打ちました。これで安心して内地に行けそうです。今日の朝は少し雨模様でしたが海沿いを走って来ました。ウクライナのニュースに無力感を感じ、忌野清志郎を聴きながらムツムツと走りました。

「日本史1200人」216 公暁(1200〜1219)

鎌倉幕府2代将軍・源頼家の次男。幼名は善哉(ゼンザイ)。実朝の養子になるが、頼家暗殺が実朝の差し金と信じ、鶴岡八幡宮で実朝を暗殺し、直後に討たれた。実朝が右大臣拝賀のため鶴岡八幡宮に参詣し、参拝を終えて石段を下りて来たところを、頭布を被った公暁が襲いかかり、「親の敵はかく討つぞ」と叫んで頭を斬りつけ、その首を打ち落とした。公暁は実朝の首を持って戻り、食事の間も実朝の首を離さず、乳母夫の三浦義村に使いを出し「今こそ我は東国の大将軍である。その準備をせよ」と言い送った。義村は「迎えの使者を送ります」と偽り、北条義時にこの事を告げた。義時は躊躇なく公暁を誅殺すべく評議をし討ち取った。

「首掲げ独り善がりの雪祭り 公暁 に 端遊」

雪祭りが2月の季語です。札幌雪祭りが有名です。暗殺の日は「雪が60cmほど降りしきるなか」とあります。公暁の犯行の背後には、北条氏の源家討滅、将軍親裁を強める実朝に対する北条・三浦ら鎌倉御家人の共謀、後鳥羽上皇による幕府転覆の策謀などが、後世の研究家に推測されていますがいずれも確証はありません。またそれよりも、公暁の野心が要因とする見解もあります。

習字は、「首掲げ」は強く、「独り善がりの」は大胆に独善的に、「雪祭り」は悲しく、というつもりで書きました。


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