川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

雀の子 222 仲恭天皇

昨日、信号待ちしていたら、駐車場からバックで出てきた車に、危なくぶつけられるところでした。後ろの窓をドンドンと叩き「ストップ!ストップ!」と大声を出して、やっと止まりました。雨が降っていたせいと思うのですが、危ない一瞬でした。 朝は、一人で海沿いを走って来ました。

「日本史1200人」222 仲恭天皇(1218〜1234)

85代天皇中宮所生の皇子として誕生し生後1か月に立太子する。父の順徳天皇承久の乱に参加するために譲位され4歳で践祚する。乱後、幕府の手によって懐成親王(仲恭天皇)は皇位を廃され、歴代最短の在位70日余で後堀河天皇に譲位する。その廃位は予想外であったらしく、後鳥羽上皇の挙兵を非難していた慈円でさえ、幕府に懐成親王の復位を願う願文を納めている。

「雀の子あの子は誰〜れ?誰でしょね 仲恭天皇 に 端遊」

雀の子が3月の季語です。未だ外的には無力です。即位後わずかで廃され、即位式大嘗祭も行われなかったため諡号追号がされませんでした。明治3年、政府は天皇号の追諡を行うことにしましたが、諡号撰定の根拠にすべき事績は全くありませんでした。神祇官は苦心の結果、天皇が第三子であったことから「仲」の字を、また諡は本来敬を表すものであるということから「恭」の字を選び、両者で「仲恭」の諡号を撰定するに至りました。

習字は、「雀の子」は寂しく、「あの子は誰〜れ?」は優しく、「誰でしょね」は儚く、というつもりで書きました。


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