川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

忍冬(スイカズラ) 267 叡尊

 朝、一人で海沿いを走って来ました。久しぶりのロングランでした。家についたら雨が降ってきました。

「日本史1200人」267 叡尊(1201〜1290)

真言律宗の開祖。興正菩薩と称される。奈良・西大寺を中心に戒律の復興と民衆化を進め、一部の仏教宗派が救済対象としなかった女性や貧者、ハンセン病患者などへの慈善、宇治橋の修繕といった社会事業にも尽くした。このため非人・癩病者から皇族に至るまで、貴賎を問わず帰依を受けた。西大寺の末寺は全国で一時1500を超えた。元寇に際しては西大寺四天王寺などで、蒙古軍撃退の祈祷や鎮護国家密教儀典を行っている。

「非人癩皆んな仏と忍冬(スイカズラ) 叡尊 に 端遊」

忍冬(スイカズラ)が5月の季語です。山野に自生し冬の間も常緑なので忍冬と呼ばれています。花言葉「献身的な愛」にも掛けました。叡尊の本来の目的は、権力と結びつきすぎて生じた、真言宗僧侶の堕落からの再生のために、戒律の実践と研究を行う律宗の再興にありました。

習字は、「非人癩」は細いけど強く、「皆んな仏と」は大胆に柔らかく、「忍冬」はサラリと、というつもりで書きました。


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