川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

更衣(コロモガエ) 269 俊芿

 朝、隣町に行き、二人でいつものコースを楽しく走りおしゃべりをして来ました。西表島産の美味しそうなパイナップルを頂きました。

「日本史1200人」269 俊芿シュンジョウ(1166〜1227)

18歳の時に出家剃髪し、大宰府観世音寺具足戒を受けた。戒律の重要性を痛感し1199年に中国・宋に渡り、13年間仏教を学んで帰国した。北京律(ホッキョウリツ)を起こし仙遊寺を寄進され、寺号を泉涌寺と改めて再興するための勧進を行った。後鳥羽上皇をはじめ多くの信者を得て喜捨を集め、堂舎を整備して以後、泉涌寺は律・密・禅・浄土の四宗兼学の道場として栄えて行く。

「律密も禅や浄土も更衣(コロモガエ) 俊芿 に 端遊」

更衣(コロモガエ)が5月の季語です。宮中での衣替えのことで、調度品などの替えも含みます。四宗を同じ道場でとなれば、各宗とも衣替えがあったかな・・・俊芿は書家としても知られ、その書名は宋朝においても高かったといわれます。筆跡としては「泉涌寺勧縁疏」と「附法状」が国宝として泉涌寺に現存します。泉涌寺は皇室との結び付きが強まっていき、南北朝時代から安土桃山時代までの歴代天皇の葬儀を一貫して執り行い、江戸時代に入ってからはさらに強まり、後水尾天皇から孝明天皇に至る歴代天皇・皇后の葬儀を一貫して執り行いました。

習字は、「律密も禅や浄土も」は、それぞれの宗派の感じで、「更衣」はサラリと、というつもりで書きました。


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