川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

初夏 276 快慶

 朝、一人で海沿いを走って来ました。帰って草取りをしたら、猫の小便臭いのには閉口しました。隣の舟屋ではハーリー舟を港まで出し、今日からの練習に備えています。漁師たちは10日以上前からお祭り気分です。

「日本史1200人」276 快慶

仏師。現存する最初の作品はボストン美術館弥勒菩薩立像である。以後は阿弥陀如来像の作例が多く、理知的で絵画的な作風で知られる。快慶は日本の中世以前の仏師の中では例外的に多くの作品に銘記を残している。自ら「巧匠」と名乗っていることとも合わせ、快慶は「作者」としての意識の強い仏師であったことがうかがわれる。また阿弥陀如来像を多数残していることから、熱心な阿弥陀信仰者であったと伺われる。東大寺大仏再興の大勧進(総責任者)であった重源とも関係が深く造像も多い。東大寺南大門の金剛力士像は快慶の優雅で均整のとれた感覚と、運慶の力強さがうまく融合したためとされる。

「初夏の衲衣(ノウエ)巧みに阿弥陀かな 快慶 に 端遊」

初夏(ハツナツ)が5月の季語です。梅雨には間が有り、爽やかな季節です。衲衣(ノウエ)は如来の衣です。快慶の阿弥陀如来の衲衣は薄く巧みです。快慶の作品は多く現存し、制作年も明らかなものが多いのですが、生没年は不明です。京都府極楽寺阿弥陀如来立像の胎内から、1227年時点で故人であるとの文書が見つかっています。

習字は、「初夏の」は爽やかに、「衲衣巧みに」は柔らかくタラリと、「阿弥陀かな」は控えめに、というつもりで書きました。


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