川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

草笛 279 吉田兼好

昨日は土砂降りの中でハーリーの練習をしたようでした。朝やっと雨が止んだので、一人で海沿いを走って来ました。

「日本史1200人」279 吉田兼好(1283〜1352)

歌人、随筆家、本名は卜部兼好(カネヨシ)。父は吉田神社神職だった。20歳を過ぎて朝廷の役人となったが、30歳頃に突然出家遁世した。しかし、寺には入らず俗人に近い生活を送った。朝廷とのつながりも途絶えず、大納言・二条為世に和歌を習い、私家集「兼好法師家集」を残している。散文の名随筆とされる「徒然草」は広い見識と鋭い観察眼によって書かれており、序段の「つれづれなるまゝに、日くらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ」は有名である。

「徒然に草笛吹いて日が暮れて 吉田兼好 に 端遊」

草笛が5月の季語です。草の葉を唇に当てて吹くとピーッと音がします。葉の種類や吹き方でも音が変わります。「徒然」は「物思いにふける・退屈なさま」などの意味です。「徒然草」は執筆後約百年間は注目されなかったようですが、室町中期頃から注目されだしました。その教訓は町人などにも親しみやすく、身近な古典として愛読され、江戸期の文化に多大な影響を及ぼしました。

習字は、「徒然に」はスッキリと、「草笛吹いて」は大胆に、「日が暮れて」は幼く、というつもりで書きました。


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