川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

風薫る 295 足利尊氏

 昨日は無事に与那国を出発し仙台に着いて、線香を上げ、従姉と楽しく話すことが出来ました。今日も従兄妹と会い、それから実家の古川に行きます。

「日本史1200人」295 足利尊氏(1305〜1358)

1331年の元弘の乱の際、鎌倉幕府は父貞氏の喪中であるに関わらず尊氏に派兵を命じた。これで尊氏が幕府に反感を持つようになったとされている。1333年、天皇を再び討つべく鎌倉幕府軍を率いて出発したが、この時既に反幕の決意は固まっていた。京に入ると六波羅探題を滅ぼし、全国から上洛する武将を傘下に入れ倒幕を導いた。やがて建武の新政の1335年、北条時行が旧幕府復興を目指して起こした中先代の乱を鎮めた。一旦は朝敵となり九州に退くが、楠木正成軍を湊川で破り、入京して光明天皇を即位させ、後醍醐天皇を吉野に追った。建武式目を定めて、武家政権室町幕府を成立させた。

「寝返りも居直りも良し風薫る 足利尊氏 に 端遊」

風薫るが6月の季語です。後醍醐天皇に寝返り・居直りしても、尊氏は清新な風のようです。臨済宗の僧・夢窓疎石は、尊氏のことを「勇気・慈悲・無欲の三徳を兼ね備えた将軍」と讃えています。兵たちへの恩賞を惜しむことはなく、部下からの人望は篤かったといわれています。尊氏は和歌や連歌を残し、画才にも優れていたといいます。

習字は、「寝返りも」はクセのあるように、「居直りも良し」は強く、「風薫る」はスッキリと、というつもりで書きました。


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