川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

不知火 340 世阿弥

 朝、一人で海沿いを走って来ました。誰ともすれ違わないので、いつも自分との対話です。帰ってシャワーを浴びて体重を測ったら53.6kgと先週より0.1kg増えていました。

「日本史1200人」340 世阿弥(1363〜1443)

猿楽師。足利義満の庇護のもと教養を身に付け、父の観阿弥と共に猿楽(能楽)を大成し、その奥義を「風姿花伝」に著した。当時の貴族・武家社会には、幽玄を尊ぶ気風があった。世阿弥は観客である彼らの好みに合わせ、言葉・所作・歌舞・物語に幽玄美を漂わせる能の形式「夢幻能」を大成させていった。しかし、足利義教の時代に弾圧され、1434年に佐渡国へ流された。世阿弥の作品とされる「高砂」「実盛」などは、現在も能で演じられる。

「不知火を生死(ショウジ)に飾り夢幻能 世阿弥 に 端遊」

不知火(シラヌイ)が8月の季語です。沖合に無数に明滅する灯りで、神秘的です。漁火なので昔は無かったな・・・「風姿花伝」では、観客に感動を与える力を「花」として表現しています。能の奥義である「まことの花」は心の工夫公案から生まれると説かれます。「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」として「風姿花伝」の内容は長らく秘伝とされてきました。

習字は、「不知火を」はサラリと、「生死に飾り」は強く、「夢幻能 」は伸びやかに、というつもりで書きました。


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