川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

夜食 354 狩野元信

 朝、ロングラン四日目なので普通は休むのですが、誕生日なので走って来ました。すごく素敵な走りになりました。今日は嫁さんが昼にカレーを作ってくれるようです。

「日本史1200人」354 狩野元信(1476〜1559)

絵師・狩野正信の子。幕府の御用絵師を務め、漢画に大和絵の技法を取り入れ狩野派の画風を大成した。我が国の書院造建築の装飾にふさわしい日本的な障壁画様式を確立した点に特色がある。当時の絵師は中国画人の作風で描くことを求められたが、日本にある彼らの作品は小品が多く障壁画や屏風絵のような大画面の構成に不向きであった。そこで元信は、真・行・草の3種類の画体を確立、これを弟子たちに学ばせて、幅広い注文主の要求に応えた。多種多様な絵を大量制作できるこの方法は、後の狩野派の制作体制を決定づける事になる。代表作に、京都大徳寺の「大仙院花鳥図」などがある。

「夜食食べ花鳥図さらり客ころり 狩野元信 に 端遊」

夜食が9月の季語です。大量生産でも客はころりかな・・・元信は権力者の需要に応える一方で、町衆には絵付けした扇を積極的に販売し、当時の扇座の中心人物でもありました。元信は時の有力者より庇護を受けつつ、戦国の乱世を生き抜いたしたたかな絵師です。

習字は、「夜食食べ」はサラリと、「花鳥図さらり」は大胆にフワリと、「客ころり」は幼く、というつもりで書きました。


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