川柳と習字を与那国島から

日本史と世界史を題材に最西端の島から!

瓢箪 356 如拙

島は台風の暴風域に入っています。朝は部屋でバイクを漕ぎました。久しぶりの暴風域ですが、少しずれているので被害はなさそうです。防風戸で家の中は暗いですが、それなり楽しく過ごしてます。

「日本史1200人」356 如拙

相国寺・画僧。伝記には不明な点が多いが、室町幕府4代将軍・足利義持の命により「瓢鮎図(ひょうねんず)」を描いたこと、夢窓疎石の碑銘を刻む石を探すために義持の命で四国に出向いたことなどが知られる。代表作の「瓢鮎図」(国宝、京都・退蔵院)は「円くすべすべした瓢箪(ひょうたん)でぬるぬるした鮎(なまず)をおさえるには如何(いかん)」という禅の公案を図示したものである。余白を大きくとった構図法や減筆の手法など、宋の院体画に学んだことが明らかで、以後のわが国の水墨画の進むべき道を決定づけた作品である。

「瓢箪のお酒でころりナマズ殿 如拙 に 端遊」

瓢箪が9月の季語です。昔は乾燥させて酒を入れる器にしました。「瓢鮎図」は不可能なことを意味する絵のようですが・・・如拙相国寺の画僧・雪舟に師と仰がれ、狩野派長谷川等伯などに、日本における漢画の祖と評価されました。

習字は、「瓢箪の」は大胆に、「お酒でころり」はとぼけて、「ナマズ殿」はきどって、というつもりで書きました。


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